なぜ、現在、砂不足が言われているのか?
前回は、世界、日本で起きている沙不足についてご説明しましたね。
はい、かなり昔から問題になっていたのでしたね。
そもそも何で砂不足になっているのですか?
そもそも何で砂不足になっているのですか?
はい、今回は、砂不足の原因についてご説明します。
膨大な採取、消費量
地球全体の砂と砂利は年間の採取量470~590億トンで、そのうち68~85%も消費しているのです。
まずは、前回のおさらいです。地球全体で400億から600億トン近くの砂が採取されています。
その多くが消費されています。
その多くが消費されています。
砂からコンクリート(モルタル)を製造
モルタルの材料は、セメント、砂のみ。
これに水を足してモルタルの完成です。
配合の比率はセメントが1、砂が3です。簡単ですね。
これに水を足してモルタルの完成です。
配合の比率はセメントが1、砂が3です。簡単ですね。
都市部の再開発などで建築ラッシュが続いています。
日本でもオリンピックに向けて色々な工事が行われていますね。
はい、その建設に必要なのは、コンクリートですね。
コンクリートは、モルタルにバラスという砂利を混ぜるとできます。
コンクリートは、モルタルにバラスという砂利を混ぜるとできます。
砂からガラスを製造
ガラスには、いろいろな種類があり、その種類によって材料も少しずつちがっています。
一般的に使われているガラスは、ケイシャ、ソーダー灰(ばい)、石灰石(せっかいせき)の3つをまぜ合わせて作っています。
この材料は、すべて石や砂(すな)の中からとりだしています。ガラスはどこにでもある身近なもので作られているのです。たとえばケイシャです。名前はあまりなじみのないものですが、じつはだれでも必ず見ているものです。砂場の砂をよく見ると、透明(とうめい)でキラキラ光っている、ガラスのかけらのようなものがありますね。あれがケイシャです。
そしてガラスは、石からとり出した材料を、およそ1500度の高い温度の釜(かま)の中でどろどろにとかし、それを引きのばして作ります。釜の中の、どろどろのガラスをパイプの先につけて息をはきながら、ビンなどを作っている光景を見たことがあるかもしれません。これが、昔からあるガラスの作り方なのです。
一般的に使われているガラスは、ケイシャ、ソーダー灰(ばい)、石灰石(せっかいせき)の3つをまぜ合わせて作っています。
この材料は、すべて石や砂(すな)の中からとりだしています。ガラスはどこにでもある身近なもので作られているのです。たとえばケイシャです。名前はあまりなじみのないものですが、じつはだれでも必ず見ているものです。砂場の砂をよく見ると、透明(とうめい)でキラキラ光っている、ガラスのかけらのようなものがありますね。あれがケイシャです。
そしてガラスは、石からとり出した材料を、およそ1500度の高い温度の釜(かま)の中でどろどろにとかし、それを引きのばして作ります。釜の中の、どろどろのガラスをパイプの先につけて息をはきながら、ビンなどを作っている光景を見たことがあるかもしれません。これが、昔からあるガラスの作り方なのです。
砂からできるものはコンクリート以外にもたくさんあります。まずは、ガラスです。
確かに、キラキラした砂ありますよね。
それらで、ガラスができます。
自動車のガラスも砂から
世界のガラス産業の核となるフロート製法は、ピルキントン社によって1959年に開発され、高品質ガラス製造技術の世界標準となっています。建築用のクリアガラス、着色ガラス、コーティングガラスと自動車用のクリアガラスや着色ガラスがフロート製法により生産されています。
フロートガラス製造工程で用いられる原材料のうち、ガラス素地の重量に占める割合が一番大きいのはケイ砂です。
フロートガラス製造工程で用いられる原材料のうち、ガラス素地の重量に占める割合が一番大きいのはケイ砂です。
ガラスが砂からできているので、自動車のフロントガラスももちろん砂でできています。
ガラスはいろいろなものに使われています。つまり、たくさんのものに砂が使われていることになります。
ガラスはいろいろなものに使われています。つまり、たくさんのものに砂が使われていることになります。
はい、コンクリートとガラスは砂からできている。わかりました。
もっと身近なものも砂からできていますよ。
パソコンにも砂が必要
マイクロプロセッサーの回路は、シリコンでできた「ウエハー」と呼ばれる薄い円板の上に作られます。シリコンは、土や砂に多く含まれる成分で、地球上では酸素に次いで 2番目に多く存在する元素です。ウエハーのもとになるシリコンは、硅石 (けいせき) と呼ばれる鉱物から作られます。鉱山から掘り出された原石は、化学的な方法によって何度も繰り返し精製され、99.999999999% (イレブンナイン) にまで純度が高められます。
パソコンに必要なシリコン製造には砂が必要です。
洗剤にも砂
トイレの洗浄剤として
ホウ砂はトイレの掃除にも活躍します。便器の洗浄には、ホウ砂を振りかけこすり洗いします。もしくは、1カップほどを便器に入れて数時間置くと、便器とパイプの汚れが落ちます。同時に消臭もしてくれます。
ホウ砂はトイレの掃除にも活躍します。便器の洗浄には、ホウ砂を振りかけこすり洗いします。もしくは、1カップほどを便器に入れて数時間置くと、便器とパイプの汚れが落ちます。同時に消臭もしてくれます。
研磨剤のように砂を使って洗浄もできます。
色々なものに砂が使われていますね!
私たちの、ライフスタイルに、砂が深く関わっていますね。
需要が多いので、砂の価値が上がりますね。
需要が多いので、砂の価値が上がりますね。
砂は金よりも貴重な天然資源
不足する砂の利権を巡っての争奪戦は、いまや「SAND WAR(砂の戦争)」と形容され、ビッグマネーが飛び交う市場と化しています。砂は金(GOLD)よりも貴重な資源だと唱える人々もいるほどに。
そこまでとは!
限りある砂の資源。世界各国から必要とされています。そうなると…。
いろいろな国が無くなる前に、採取しようとします!
はい、そうなってしまいますね…。
- 出典
-
- http://news.livedoor.com/article/detail/13722167/
- http://diy-ch.com/kisochisiki/1874/
- http://www.nsg.co.jp/ja-jp/about-nsg/whatwedo/glass-manufacture
- https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/innovation/chips.html
- http://www.timeless-edition.com/archives/18397
- http://getnews.jp/archives/910714
砂の争奪戦に関してはまた次回ご説明します。
- 1砂不足の現状について
- 2なぜ、現在、砂不足が言われているのか?
- 3世界で起きている砂の争奪戦は?
- 4砂不足での被害と今後の対策について