2017年4月28日 第30回放送 「様々な方法でカーボンオフセットに取り組みましょう」を分かり易く解説!

検索キーワードは「様々な方法でカーボンオフセットに取り組みましょう」

今回取り上げるニュースはこれ

G7伊勢志摩サミットのカーボン・オフセット報告書の公表 | 外務省

G7伊勢志摩サミットのカーボン・オフセットについて

 外務省は,経済産業省,環境省,農林水産省と連携して,本年5月26日,27日に開催されたG7伊勢志摩サミットに伴う温室効果ガスの排出量について,カーボン・オフセット(排出量の埋め合わせ)(注)を実施しました。G7伊勢志摩サミットでは,首脳や関係者の会場までの移動及び宿泊,会場運営等に伴い26,050t-CO2の温室効果ガスが排出されました。これを,国内の法人及び自治体計111者から提供されたクレジット及び政府が保有するクレジットによって埋め合わせました。なお,G7サミットにおいて,法人や自治体の協力を得てカーボン・オフセットを実施することは初めての試みです。

みなさんの記憶に新しい伊勢志摩サミット。このサミットで「カーボンオフセット」が実施されていました。その報告書が公表されました。

サミットのことは知っている人が多いと思いますが、「カーボンオフセット」が意識されたサミットだとはあまり知られていません。

世界的な会議で実施される「カーボンオフセット」についてご説明します。


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カーボンオフセットとは?

カーボン・オフセットについて | カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)

カーボン・オフセットって何?

カーボン・オフセットとは、自分の温室効果ガス排出量のうち、どうしても削減できない量の全部又は一部を他の場所での排出削減・吸収量でオフセット(埋め合わせ)することを言います。

「カーボンオフセット」とは、温室効果ガスの削減のためのもので、どうしても削減が難しい部分を、他の削減量で埋め合わせすることです。


イギリス発祥のカーボンオフセット

カーボン・オフセットとは・意味 | Sustainable Japan

1997年に、イギリスにあるフューチャーフォレストという植林NGOの団体の取り組みから始まったと言われており、その後欧米を中心に広まりました。特に英国や米国では、企業やNPO団体など、数10社がカーボン・オフセットを提供しています。

「カーボンオフセット」は、イギリスの植林団体が始めたと言われています。

発祥のイギリスではもちろん様々な国で取り組まれています。


ドイツでカーボンオフセット事業

ドイツ 公用出張でカーボンオフセット事業 – Green Plusのカーボンオフセットニュース

ドイツ連邦政府は、2007年1月1日以降、カーボンオフセットによって、公用出張を「気候ニュートラル」とする取り組みを開始している。

ドイツ連邦環境省では、2008年11月29日、第一弾として、CO2換算で10万425トン分を口座に移し、今後、カーボンオフセットにまわすことを発表した。

アフリカ諸国やアジア諸国での再生可能エネルギー事業やエネルギー効率化事業などを通して、排出クレジットを獲得し、相殺(カーボンオフセット)する予定 である。

ドイツでは、公用の出張で「カーボンオフセット」が実施されています。

このように「カーボンオフセット」は、欧州、米国などで広がりを見せています。


日本でのカーボンオフセット

知っていますか「カーボン・オフセット」という取り組み – キッズコーポレーションのハイスクールタイムス

日本では2008年から急速に普及 –

 環境省は、2008年2月にまとめた「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について」に基づいて、適切かつ透明性の高いカーボン・オフセットの普及に乗り出しました。具体的には、情報の収集・提供、相談支援などを行うとともに、先進的な取り組みをモデル事業として支援するなどさまざまです。

 環境省が普及に乗り出した2008年には、300件を超えるカーボン・オフセットの取り組みが実施されたと見られています。その取り組みの一つとして、日本郵便が2008年から2012年にかけて実施した、50円のはがきに5円の寄付が付与された「カーボン・オフセット付きはがき」の発売がありました。この寄付金をカーボン・オフセット事業に配分することで、国内のカーボン・オフセットの普及に大きな役割を果たしました。

 また2008年は、洞爺湖サミットが開催された年でもあります。サミットの大きなテーマの一つに地球温暖化防止が掲げられていました。カーボン・オフセットの取り組みは、洞爺湖サミットが開催された夏ごろから導入件数が増加していることから、サミットがカーボン・オフセットの取り組みを後押ししたと考えられます。

 これ以降、国際会議やイベントの開催で排出されるCO2をカーボン・オフセットする動きが見られます。洞爺湖サミットはその先駆けになったといえるでしょう。

「カーボンオフセット」は、日本でも普及しています。

ハガキに「カーボンオフセット」寄付金付きのものを発売したりと身近なものに採用されたため、日本での普及を後押ししたと言われています。

「カーボンオフセット」より進んだカーボンニュートラルという考え方もあります。


カーボンニュートラルとは?

EICネット[環境用語集:「カーボンニュートラル」]

カーボンニュートラル

ライフサイクルの中で、二酸化炭素の排出と吸収がプラスマイナスゼロのことを言う。例えば、植物の成長過程における光合成による二酸化炭素の吸収量と、植物の焼却による二酸化炭素の排出量が相殺され、実際に大気中の二酸化炭素の増減に影響を与えないことが考えられる。このように、化石燃料の代わりにバイオマスエネルギーの利用はカーボン・ニュートラルだと考えれ、二酸化炭素の発生と固定を平衡し、地球上の二酸化炭素を一定量に保つことができる。

カーボンニュートラルは、「カーボンオフセット」より進んでいて、温室効果ガスの排出量全てをオフセットする考え方です。

「カーボンオフセット」のように温室効果ガスを削減する方法はどのようなものがあるのでしょうか?


節電で二酸化炭素削減

第1回 どうして節電しないといけないの? | 節電からはじめよう | エコさんと省エネ生活 節電ネット

地球温暖化と節電はどんな関係があるのでしょうか。
日本で1番多く電気を作る発電方法は「火力発電」で全体の約60%を占めています。
火力発電は石油、石炭、天然ガスを燃やして発電しています。
これらの化石燃料はパワーはあるのですが、燃やしたときに地球温暖化の主な原因とされているCO2(二酸化炭素)を多く排出します。
つまり今現在、わたしたちが電気を使うということは、同時にCO2を排出しているということになってしまいます。

地球温暖化の原因はこれだけではありませんが、私たちの身近にある電気を使うのを抑えるだけでCO2の排出を抑えることが出来るのです。
先ずは簡単にできること、節電からはじめてみませんか。

まずは、節電です。常に言われていることですが、節電で二酸化炭素削減ができます。

節電することで、「カーボンオフセット」が実施しやすくなります。


節水で二酸化炭素削減

なぜ「節水」がCO2削減につながるの? [環境を考えた住まい] All About

私たちが利用している水道水は、川や湖などの原水を「浄水場」で浄化してから供給しているのです。この浄水場では、水をきれいにするために機械を使っています。機械を動かすのに必要なのは「電気」です。

次に、浄水場から貯水池へ水が送られ、貯水池から給水管を通り各家庭の水道へと届けられています。この過程でも、送水ポンプや貯水池の機械などで、やはり「電気」が使われています。そのため、水を使えばそれだけ電気をたくさん使うことに直結しているのです。

水道水を利用したあとも忘れてはいけません。汚れた水は下水へ流れ、途中ポンプで汲み上げられたりしながら、下水処理場へと流れて行きます。下水処理場に送られた汚水は、さまざまな施設や設備で浄化されるため、やはりココでも「電気」を使用しているのです。

身近な経験で考えると、停電になると水道が出なくなることがありませんか?それは、水が届くまでには、さまざな場所で電気を利用しているからです。このような現象からも「節水はCO2削減につながる」ことがお分かり頂けたかと思います。

節水でも二酸化炭素削減ができ、「カーボンオフセット」につながります。


屋上緑化で二酸化炭素削減

屋上緑化の効果【屋上緑化情報サイト】省エネ効果・メリット

二酸化炭素(CO2)の削減効果

植物は光合成を行うことで二酸化炭素を吸収し、固定することができます。また、1の省エネによる二酸化炭素削減効果もあります。

最近多くなっています。屋上緑化も温室効果ガスの削減ができ、「カーボンオフセット」の手助けができます。


バイオマス発電で二酸化炭素削減

バイオマス発電による低炭素社会の実現へ~サミットエナジーによる国内発電事業~ | 住友商事

木質系バイオマス発電とは、簡単に言えば”木を燃やす火力発電”。通常の火力発電は石炭などの化石燃料を使いますが、木質系バイオマス発電では建築廃材をはじめ、河川流木や間伐材、剪定(せんてい)材などを燃料として利用します。樹木は成長期にCO2を吸収するため、燃やしてCO2が発生しても差し引きゼロになるというのが、CO2フリーの発電という考え方です。

今注目のバイオマス発電も「カーボンオフセット」につながります。

このように、節電、節水、屋上緑化、バイオマス発電などなど様々な方法で温室効果ガスの削減が行われ、「カーボンオフセット」が実施されています。


今回の放送のまとめ

様々な方法で、「カーボンオフセット」に取り組む企業が増えています。温室効果ガスの削減へ、個人・企業問わず取り組みましょう。


広告企業の「カーボンオフセット」を応援します

ミタデンでは、企業の環境貢献を支援しています。節電等を中心とした環境への取り組みを行ってみませんか。

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