2017年1月27日 第17回放送 「ゴミで発電!?バイオマス発電について」を分かり易く解説!

ミタデンの「なるほど!そうだったのか!」

検索キーワードは「ゴミで発電!?バイオマス発電について」

今回取り上げるニュースはこれ

EICネット[国内環境ニュース – 兵庫県 木質バイオマス事業開始 官民協働で「兵庫モデル」]

生野工業団地(兵庫県朝来市)内に木材を燃料にする「朝来バイオマス発電所」が完成し、営業運転を始めた。未利用木材の搬出から発電までの工程を一体で行う官民連携の「兵庫モデル」として、木質バイオマス事業の普及を促進する。
 同事業は、間伐後に放置されたままの木材を燃料チップに加工し、発電燃料として利用する。兵庫県がまとめ役となり、朝来市、兵庫県森林組合連合会が兵庫みどり公社、関西電力と共同で取り組む。
 未利用木材の搬出から乾燥、燃料チップ製造、燃料チップを活用した発電までを官民協働で行う事業スキームは国内初。関西電力グループとしても初めての木質バイオマス燃料専焼発電所となる。

「バイオマス発電」が実際に稼働し始めています。

バイオマスなので、生物学的なイメージを持ってますか?

これから各地に普及されていく可能性がある「バイオマス発電」の詳細をご説明します。


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バイオマス発電とは

再生可能エネルギー – バイオマス発電/廃棄物発電 – 横河電機

バイオマス発電には、直接燃焼、混焼、ガス化などの発電方式があります。直接燃焼発電方式では、木材チップ、廃材、農業廃棄物などの原料を直接燃焼して、蒸気をつくり、タービンを回して発電します。この方式は、バイオマス原料の含水率をできるだけ均一にすることと、バイオマス原料を安定して供給することが重要になります。混焼発電方式では、火力発電所でバイオマスと石炭と一緒に混焼します。バイオマスの供給が不安定でも、石炭の供給量を変えることで安定した発電を行うことができます。ガス化発電方式は、バイオマスを蒸し焼きにして可燃性ガスを取り出し、精製したガスをガスエンジンやガスタービンで燃焼して発電します。

「バイオマス発電」は、燃焼して発電?燃焼ということは火の力で発電します。

今注目されている「バイオマス発電」は、昔ながらの火力発電とはどこが違うのでしょうか?


バイオマス発電と火力発電の違いは?

バイオマス発電の仕組みと種類 | みんなの自然エネルギー

火力発電とバイオマス発電が同じ仕組みを利用して電気を作っているということが分かりましたが、それではなぜバイオマス発電は自然エネルギーに分類されているのに対し、火力発電はそうではないのでしょうか。

その答えは「燃料」にあります。上の手順の1番のところに「燃料を燃やす」と書いてありますが、実はバイオマス発電と火力発電とでは、利用している燃料が異なるのです。この燃料の違いが自然エネルギーか否かを分けています。

バイオマス発電で使用する燃料は「バイオマス」です。一方で、火力発電で使用される燃料は化石燃料(石炭・石油・天然ガスなど)です。

「バイオマス発電」と火力発電はどちらも燃やすことでエネルギーを生み出し発電していますが、燃料が違います。

動物・植物などの生物資源を燃やすのが、「バイオマス発電」
石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料を燃やすのが、火力発電。

燃焼が違うだけで「バイオマス発電」は、火力発電の一種なのです。

では、なぜ「バイオマス発電」が注目されているのか。


バイオマス発電は二酸化炭素を増やさない

バイオマス発電の仕組みとは – エコめがねエネルギーBLOG

カーボンニュートラル

木くずなど植物から生まれたバイオマス資源は、燃焼して発電する際にはCO2を排出しますが、このCO2は植物の成長の過程において行った光合成により大気中より取り込まれたものですので、ライフサイクル全体で見れば地球上における全体の二酸化炭素の量は増えない、これが「カーボン(=炭素)ニュートラル(=中立)」です。したがって、バイオマス発電が地球環境に優しい再生可能エネルギーであるとされています。

「バイオマス発電」の燃料である木くずなどの植物は、成長過程で二酸化炭素を使い光合成を行っています。

これらの燃料が減らした二酸化炭素と、発電時に発生した二酸化炭素が実質ゼロになるということです。

つまり、「バイオマス発電」は二酸化炭素を増やさないのです。


バイオマス発電は半永久的に利用可能

バイオマス発電事業 | 事業紹介|株式会社ジェネックス

バイオマス発電は、間伐材や木くず、家畜糞尿や生ゴミなどの生物由来の資源から作り出される有機性のエネルギー資源です。石油・石炭といった化石燃料は作られるまでに長い年月がかかるため資源とちがって、バイオマスは安定エネルギー源からつくられるので再生可能なエネルギーと位置づけられています。

「バイオマス発電」は捨てられていた木くずや、生ゴミなどを使用することができるため、半永久的に利用することができると考えられています。

ゴミが燃料になり発電できる「バイオマス発電」は未来の発電方法かもしれません。

しかし、「バイオマス発電」には課題もあります。


コストと燃料の確保がバイオマス発電の課題

バイオマス発電の仕組みとメリット・デメリット | エネピ

① バイオマス発電は非常に高価

バイオマス発電の発動機の価格は高価です。そして、バイオマス発電設備も高価です。

また、バイオマス発電の資源は森林等にあるので、資源を集める為に道路やバイオマス発電施設を新しく建設する必要があります。つまり、バイオマス発電システム全体を整備するには多くの費用が必要です。

② バイオマス発電の資源が食料を使用する場合がある

トウモロコシやサトウキビといった食料をバイオマス発電では、燃料として使用できます。

燃料として使用する事は多くの量を必要とします。多くの食料を燃料として消費するとその結果、食料の値段が上がり多くの地域で食料不足になるのでは無いかと懸念されています。

「バイオマス発電」は、発電所建設コストが高いことと、安定的な燃料の調達が今後の課題です。

これらを解決できたなら、夢のような「バイオマス発電」が広がっていくといいですね。


今回の放送のまとめ

カーボンニュートラルな「バイオマス発電」は半永久的に利用可能!


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