2016年11月18日 第7回放送 「年間の電気料金が決まるデマンド値」を分かり易く解説!

ミタデンの「なるほど!そうだったのか!」

検索キーワードは「デマンド」

今回取り上げるニュースはこれ

BEMS市場、2025年には226億円に、エネルギーサービスの付加価値提案拡大 | 財経新聞

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2016年度以降は空調や冷設、電気設備の保安管理などの既存事業の延長で、付加価値の1つとして展開する事業者の安定的な需要と、電力システム改革により電力市場に参入する通信などの新規事業者が自社エネルギー販売の付加価値として、省エネコンサルティングや多拠点エネルギー管理とセットでBEMSの拡販を進めるとみられる。また、国が掲げるエネルギー基本計画では、建物規模に応じたエネルギー管理支援サービスやアグリゲータ事業、ZEBの実現、デマンドレスポンスへの対応を推進しており、EMSに関連した普及支援もプラスに影響するとみられる。手動制御型の安定的な需要と、新規参入事業者や国の施策による自動制御型の普及拡大により2020年度の市場は2015年度比44.0%増の203億円、2025年度には同60.3%増の226億円が予測される。

今回のキーワードは、「デマンド」です。

聞きなれないと思いますので、まずは「デマンド」とは何か、どういったときに使われるのかをご説明します。


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デマンドとは

デマンド料金制とは(デマンド監視システム) | 関西電気保安協会

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高圧受電のお客さまには、電力会社が30分最大需要電力計(デマンド計)の組み込まれた電子式電力量計を取付けてお客さまの電気の使用量を計測しています。
30分最大需要電力計は、30分間※1の電気の使用量を計測し平均使用電力(kW)を出します。そして1ヵ月(計量期間※2)の中で最大の値を記憶し表示するようになっています。
つまり、30分間の電気の使用量からもとめた平均使用電力が30分デマンド値です。 そして、1ヵ月の中で最大の30分デマンド値がその月の最大需要電力(デマンド値)になります。
※1 30分間とは、毎時ごとの0分~30分、30分~60分の30分間です。
※2 計量期間とは、あらかじめ決められた前月の計量日から、当月の計量日の前日までの1ヵ月間です。

「デマンド」は、一般的な家庭用ではなく、ビル、工場などの業務用の電力使用量、電気料金を決定するときに必要になります。

そもそもなぜ家庭用と業務用で電力契約が違うのでしょうか?


家庭用と業務用の電力契約の違い

高圧電力と低圧電力の違いについて | タイナビスイッチ

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固定費の違い
高圧電力の場合は、キュービクルの維持管理費用がかかります。定期点検など業者などに委託する費用が発生するからです。一方低圧電力は、設備はありませんから固定費に相当する費用はありません。
変動費(電気使用量)の違い
低圧電力の契約は、従量電灯で決められています。これによる電気料金の単価は、使用量が増えるほど高くなる仕組みになっていて、電力会社によって差がありますが、その金額は1kw18円~29円で推移しています。これに対して高圧電力の方は13円~17円程度ですから低圧電力よりかなり割安といえます。

企業は家庭より、電気の使用量が多いので、使った分の単価を抑えられるが、変圧設備やメンテナンスが必要で基本料金が高く設定されています。

それでは、家庭用と業務用の基本料金はどうやって決めているのでしょうか。業務用は最初にご説明したように、「デマンド」で設定されます。

では、家庭用電気料金の決め方はどうしているのでしょうか。


家庭用電気料金の設定方法

電気代を安くする秘訣は「アンペア」!基本料金を節約しよう

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電力会社との間で「アンペア制」という電力需給契約がなされています。使う電力数(アンペア)に応じた基本料金が決められています。自分の家の契約アンペアがわからない時は、分電盤(画像の緑色部分)の色を見てみましょう。アンペア数値は分電盤の色で区別されています。

アンペアブレーカーの色と契約アンペア数
アンペアブレーカーの色と契約アンペア数は以下のように設定されています。

  • 赤色 10アンペア
  • 桃色 15アンペア
  • 黄色 20アンペア
  • 緑色 30アンペア
  • 灰色 40アンペア
  • 茶色 50アンペア
  • 紫色 60アンペア

このようにご家庭で契約しているアンペア数を下げると電気料金は下がります。生活スタイルより低いアンペア数にするとブレーカーが落ちてしまいます。

続きまして、業務用の電気料金設定方法の「デマンド」についてご説明します。


業務用電気料金の設定方法

契約電力とデマンド管理 | 受電方式の違いと基本料金

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高圧で受電される契約電力500kW未満のお客様の場合、その月と過去11ヶ月の最大需要電力(デマンド値)の中で最も大きな値が基本電力の計算に使用されます。つまり1回でも大きなデマンド値が出ると1年間はそのデマンド値が適用されます。

契約月から過去に12か月分のデマンド値で最も大きな値で、基本料金が決定します。

つまり、一度でも大きなデマンド値が計測されると1年間高い基本料金での契約になってしまいます。

家庭用はブレーカーが落ちるぐらいで済みますが、業務用は違います。

しかし、逆に言うと、デマンド値を抑えることで、電気料金も抑えることができます。


今すぐできるデマンド値抑制方法

今なら間に合う節電対策でできること(3)エアコン

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通常、事業所などエアコンが複数台設置されていると、エアコンは全台同時に起動をはじめ、ある一定時間後にピークに達します。
そして、このピークが1年間を通じて電気料金を決めるもとになる最大電力となるのです。
では、このピークを下げる方法として、なだらかにピークを発生させ、最大ピークを下げる方法がこの起動時間をずらす方法です。
イメージ的には、10人の駆けっこをすると、水飲み場が一度に混雑しますが、3人ずつに分けて駆けっこをすると、水飲み場は混雑しませんね。
この混雑しない状態を作り出す訳です。

デマンド値は30分間の使用した電力の平均なので、エアコンを段階的に起動するなどで、デマンド値を抑制することができます。

さらに、最近は「デマンド」抑制機能が付いたものも出てきています。


デマンド抑制機能

BEMS・デマンドコントロール | 大塚商会

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使用電力量を制御して電力コストを削減 BEMSは使用電力量の計測・監視・制御により消費電力量を管理し電力コストの削減を行います。手軽に導入可能なデマンドコントロール機能に特化したソリューションもご用意しています。

今後、「デマンド」抑制機能が付いた商品が増えると思いますが、「デマンド」のこと電気料金のことを理解して、自社に合った方法を確認してみてはいかがでしょうか。


今回の放送のまとめ

企業の電気代は「デマンド」料金をよく理解して、賢く電気代を節約しましょう。


広告:会社の電気代はまだまだ削減可能です!

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ミタデンでは、お客様の電気の使い方に合わせた省エネ機器(業務用エアコン、LED照明など)の提案、設置、アフターサービスを行っております。

電気代の削減に関心のある企業様、お気軽にお問い合わせ下さい。


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