なぜごみが減らないのか?

燃やしても、埋めてもゴミは問題が多くあることがわかりましたね。
はい。ゴミを減らさないといけませんね!
実は…。

日本のゴミの量は減っている

国民一人当たり、毎日約958グラムのゴミを排出している計算です。ここでいう「ゴミ」とは、一般家庭やオフィスなどから出るゴミのことで、「一般廃棄物」あるいは「生活ゴミ」とも呼ばれています。
年間のゴミの量は、2000年の5483万トンをピークに、毎年少しずつですが減少しています。
ゴミの量は減っています。
あらら。よかったです。
このまま続けていければ問題解決ですね。
そうですね。ゴミが減った理由をご説明します。

【リサイクル】ゴミ減少

日本でも紙やびんなどの有価な資源ごみは、もともと分別されてリサイクルされていましたが、1991年の廃棄物処理法改正で、埋め立てを減らすために、使えるものは分別してリサイクルしようということが明確化されました。そして2000年には、廃棄物の適正処理よりも、リサイクルを始めとする3R(リデュース、リユース、リサイクル)を優先させる循環型社会形成推進基本法が制定されたのです。
第一回でお話したように、日本はリサイクルの意識が高く、
リサイクルに回してゴミを減らすことができています。
はい。世界トップクラスのリサイクル率でした。

【有料化】ゴミ減少

東京都の狛江市では、平成17年10月からゴミの有料化がスタート。1年経過した現在、ゴミの削減は順調に進んでいるとのこと。自治体の広報では、有料化スタート後の3ヶ月間と、無料収集をしていた前年同月を比べると、不燃ゴミの排出量はで約65~70%に減少、可燃ゴミは75~80%に減少したという結果が報告されました。
さらに、ゴミの有料化などでもゴミを減らすことができています。
うんうん。いいですね!
しかし、まだまだゴミ排出量世界一は変わりません。
なぜこんなにもゴミの量多いのでしょうか?

使い捨て商品増加

ビニールやプラスチックの容器に入っている商品、キッチンペーパーや紙おむつなど。
生活雑貨や文房具も、安く購入できるため、最後まで大切に使うことなくゴミとして捨ててしまうこともあります。
便利なので、使い捨ての商品が増えていますね。
そうですね。ビニール袋や紙製品などいろいろありますね。
はい。医療現場なども使い捨てのものが多いです。

食品ロス

まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」が日本では年間約632万トンにも上ります。
これを日本人1人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯の量を捨てていることになります。
私たちは多くの食べ物を輸入しながら、大量に捨てているのです。
最近話題になっている、食品ロスも廃棄されてゴミになります。
はい、よく聞きますね。
では、どうして食品ロスが出てしまうのでしょうか。

【ドタキャン】食品ロス

飲食店はノーショーやドタキャンが起きた場合、ウォークイン(予約していない)客を入れることができればよいですが、穴埋めできなかった場合には、そのために用意した食材や料理は無駄となり、廃棄されて食品ロスにもつながります。
まずは、飲食店へのドタキャンです。
気軽にしている人もいるかもしれません…。
そうですね。準備していた食品は廃棄するしかありません。

【3分の1ルール】食品ロス

スーパーやコンビニなどの多くは、
賞味期限を3で割り、最初の3分の1を納品期限、次の3分の1を販売期限としています。
納品期限までにメーカーからスーパーなどに納品しなければスーパー側は受け取らず、
販売期限までに売り切らなければ、棚から撤去してしまうのです。
業界の常識なのですが、3分の1ルールというものもあります。
3分の1ルール?
はい、賞味期限前であっても、納品期限や販売期限が過ぎると、破棄される商品のことです。
こちらも多くあり、問題になっています。
いろいろな原因でゴミを減らすことは難しいのですね。
出典
  • http://r-uchigo.com/
  • http://www.nies.go.jp/taiwa/jqjm1000000c2yf8.html
  • https://allabout.co.jp/gm/gc/28162/
  • http://www.esn2011.org/index.php?%E3%82%B4%E3%83%9F%E5%95%8F%E9%A1%8C
  • https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html
  • http://blogos.com/article/269627/
  • http://farmhaircafe.com/2017/09/29/post-1463/
では、ゴミを減らすためにはどうすればいいのでしょうか。