2017年6月2日 第35回放送 「マスクじゃ防げない!光化学スモッグについて」を分かり易く解説!

検索キーワードは「マスクじゃ防げない!光化学スモッグについて」

今回取り上げるニュースはこれ

神戸新聞NEXT|社会|光化学スモッグ注意報 丹波市で発令 今年県内初

兵庫県は30日、丹波市に光化学スモッグ注意報を発令した。県内での注意報は今年初めて。

 県環境影響評価室によると、車や工場などの排ガスが紫外線を受けて発生する「光化学オキシダント」の濃度上昇が原因。日差しが強く、高温で風がない場合に発生しやすい。目やのどの痛みなどが生じる恐れがあることから、野外での激しい運動や、高齢者や子どもの外出などを控えるよう、注意を呼び掛けた。

先日、「光化学スモッグ」注意報が発令されました。

これからの時期、気をつけなければいけない「光化学スモッグ」についてご説明します。


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光化学スモッグ発生のメカニズム

東京都光化学スモッグ情報 光化学スモッグ発生のメカニズム

光化学スモッグは、自動車や工場・事業場などから排出される大気中の窒素酸化物及び揮発性有機化合物(VOC)が太陽光線(紫外線)を受けて、光化学反応により二次的汚染物質を生成することにより発生します。

 二次的汚染物質としては、オゾン、パーオキシアシルナイトレート(PAN)及び二酸化窒素等の酸化性物質、ホルムアルデヒド、アクロレイン等の還元性物質がありますが、ほとんどがオゾンです。

 光化学反応により生成される酸化性物質のうち、二酸化窒素を除いたものを「光化学オキシダント」と呼んでいます。

大気中の排気ガスや、工場などから排出される、窒素酸化物や炭化水素などに太陽光があたることで光化学オキシダントができます。これが「光化学スモッグ」です。

「光化学スモッグ」は、光化学反応で発生するので、発生しやすい条件があります。


光化学スモッグが発生する条件

懐かしの光化学スモッグが復活!?|環境ホルモン・ダイオキシン|healthクリック

●日中の最高気温が25度以上
●午前9時以降の日照時間が2時間半以上
●無風、または弱い風
●地表と上空1,000mの気温差が7度以上
●夏型の気圧配置で等圧線の間隔が広い

比較的暖かい日で、太陽が昇っていて、風が弱い時に「光化学スモッグ」は発生しやすくなります。

「光化学スモッグ」は人体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。


【呼吸器官】光化学スモッグによる健康被害

光化学スモッグが発生する原因と発生を防ぐための対策とは?

光化学スモッグを吸いこむと、せきが止まらなくなったり気分が悪くなったりすることも多いのです。
特に、高齢者や子どもなど抵抗力が弱い方に症状が強く出やすいでしょう。
また、ぜん息の持病があるなど呼吸器官が弱い方は、おう吐したり呼吸困難になったりすることもあります。

まずは、「光化学スモッグ」を吸い込んでしまった時の影響についてです。

咳が頻繁に出るようになってしまいます。

喘息の方は呼吸困難になってしまう場合もあります。


【粘膜】光化学スモッグによる健康被害

光化学スモッグ(光化学オキシダント)について/糸魚川市

光化学スモッグは粘膜を刺激するため「目がチカチカする、痛い、かゆい、涙が出る」、「のどが痛い、いがらっぽい、咳が出る」などの健康被害が発生する場合があります。

「光化学スモッグ」は、目や喉の粘膜にも影響を与えます。

目がかゆかったり、喉が痛かったりします。さらに、ひどくなると目が開けてられなくなる場合もあります。


光化学スモッグは防げない?

光化学スモッグ!どんだけヤバいの?マスクじゃ防げない有毒ガス!: OTARDの仕事部屋

有毒ガスなので、マスクなどで防ぐことはできません。
マスクをしても、目の粘膜などに対する防御は難しいでしょう。

「光化学スモッグ」はガスなので、マスクでは防げません。

では、どうやって「光化学スモッグ」に対処したらいいのでしょうか。


【家庭】光化学スモッグ対策

光化学スモッグの症状は?注意報発令時の対処法 [医療情報・ニュース] All About

対処法も、出てきた症状をケアする対症療法のみとなります。目やのどに異常がある場合は洗眼やうがいをし、皮膚にかゆみがある場合はシャワーなどで洗い流しましょう。呼吸困難などの重たい症状が出た場合は、病院を受診をする必要があります。

光化学スモッグは光の差さない夜には現象するため、朝の出勤時間や登校時間は心配しなくて大丈夫です。昼前から子供の帰宅時間である夕方にかけては熱中症だけでなく、光化学スモッグにも注意が必要な時間帯なのです。

洗眼やうがいが家庭でできる「光化学スモッグ」対策の一つです。


【自治体】光化学スモッグ対策

光化学オキシダント対策/水・大気環境課/とりネット/鳥取県公式サイト

光化学オキシダントの濃度が上昇した場合は、光化学オキシダント注意報を発令し、報道機関、市町村、あんしんトリピーメール、ホームページ等を通じてお知らせしますので、ご注意ください。

自治体が行っている「光化学スモッグ」対策です。

「光化学スモッグ」が発生しやすくなった場合に、注意報を発令しています。

マスクでも防げない「光化学スモッグ」は外出しないことが一番です。


今回の放送のまとめ

注意報などで「光化学スモッグ」の状況を確認して外出するよう心がけましょう


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